賃貸併用住宅(賃貸兼用住宅)とは
マイホームを購入するとき、普通は金融機関から住宅ローンの借入れをして毎月住宅ローン返済をしていきます。
ここの住宅ローン返済に家賃収入をあてて負担を軽くしようというのが「賃貸併用住宅」です。
ローンが減らせるマイホーム?
ローンが減らせるマイホーム?そんな夢のような話、実際に存在するの?
そんな風に疑念を持つ方もいらっしゃると思います。
でも、この夢のようなプランは本当にあります。
そのヒミツは、自宅を新築する際に建物の一部に賃貸部分(人に貸す部屋)を設けて、そこから得られる家賃収入からローンを返済していくこと。
このような住宅を「賃貸併用住宅」と呼び、最近注目を集めています。
賃貸併用住宅のメリット
賃貸併用住宅のメリットとして以下があげられます。
- 月々の住宅ローン返済を軽減できる!
- 老後が安心
- 低い金利で融資が受けられる
- 都心にマイホームが持てる
- 節税効果
- 生命保険の代わりに
最大のメリットはなんといっても家賃収入です。
住宅に併設された賃貸部分から入る家賃収入を住宅ローンの返済にあてることができます。本来は利益を生まないマイホームが、収益性を備えたアパートとなり、賃貸併用住宅が実現します。
また、家賃収入と自力での返済を組み合わせることにより、住宅ローンの完済がより早くなります。
年金不安が懸念される今の時代だからこそ、住宅ローンを定年退職までに完済しておくこともひとつの手立てです。さらに老後を考えたとき、自分の住む場所が確保されており、そのうえで家賃収入ある、ということで自分年金を作ることができるのです。
賃貸物件すなわち収益用のアパートやマンションを取得する際には、通常アパートローンと言われる事業用ローンを組む必要があります。
ところが、賃貸併用住宅であれば、返済期間が長く金利も低い住宅ローンを組むことができます。さらに、一般的なマイホームより賃貸併用住宅のほうが住宅ローン借入可能額も多くなります。
今まであきらめていた「都心に一戸建マイホーム」も実現する可能性が出てくるでしょう。
賃貸併用住宅では一定の条件を満たしていれば、住宅ローン控除(詳しくは住宅ローンが使えるの項目をご覧ください)を利用することができます。節税効果も大きいため、見逃せないメリットのひとつです。
最後に、生命保険の代わりになることの説明です。
住宅ローンでマイホームを購入する場合、団体信用生命保険(団信)に加入することになります。一家の主に万が一のことがあったときに、その経済的な損失をカバーしてくるのが生命保険ですが、団体信用生命保険にも同じような役割があります。
それは住宅ローンを組んだ人に万が一の事態があって亡くなったとき、保険会社が住宅ローンの残債に相当する保険金(最大1億円)を金融機関に支払ってくれる、というものです。
ライフプランに合わせた賃貸併用住宅
夢の一戸建マイホームをローン負担を減らして購入できる賃貸併用住宅。住宅ローンを完済すれば家賃はそのまま収入になります。
家賃収入だけで自立した生活ができるようになれば、ハッピーリタイヤメントを実現される方もいらっしゃるでしょう。
お子さまがご結婚されたときに、今まで賃貸で他人に貸していた部分を二世帯住宅にする、など、それぞれのライフプランに合わせた変更も可能になります。
